15,4,24 高島トレイルスルーハイク4days(2日目)
シカか何かの獣の足音で時々目が覚めるが、フカフカの落葉の上で爆睡できた。
朝食の即席うどんを食べ、まずは1日で最初のお仕事水汲み。
体中が痛い。特に足の筋肉痛と肩の痛みが酷い。沿面距離20km、累積標高2000m以上歩いても筋肉痛にならないぐらい鍛えたのだが、20kg近いザックを担いでの山行は体に相当負担がかかるようだ。

抜土の水場の水は匂いもなく、パッと見キレイだが、よく見ると小さなゴミがたくさん浮いている。
お腹の強くない人は、浄水器は必修だと思う。

6:15 パッキング終了。忘れ物やゴミが落ちてないかウロウロする。

気温は10度ほど。
今日は抜土から高島トレイル最高峰の三重獄(974m)を通り、水坂峠(280m)まで歩く。コースタイムは9時間10分と比較的短いので、気分的に楽だ。

高島トレイルの詳細マップに「急坂」と書かれている所は、ほんとに急坂。
近江坂の序盤も詳細マップに「急坂」と書かれているうちの1つ。体に異常がないか確認しながら登っていく。
足と肩の筋肉痛の他は大丈夫そうだ。
肩の負担を減らすため、ウエストハーネスをきつく絞る。

トクワカソウ。

今日もいい天気になりそうだ。ちなみにスルーハイク予定の4日間は全て晴れ予報。

この新しい標識は、いいタイミングである。

U字にくぼんだ登山道に雪が目立ちはしめてきた。踏み抜いてしまいそうな雪は、ガシガシ踏んで壊してから進む。

7:04 近江坂を登りきる。

大御影山に向けて尾根を歩く。

あら、また残雪。木々の向こうに見える赤テープを目指して直進。

この雪は芯があるのでガボらない。ガシガシ進む。
ガボる雪とガボらない雪の違いは氷の密度。(うまく説明できない)

大御影山(950m)に向けて標高を上げていくが、昨日の山行の疲れか、なかなかスピードが上がらない。

7:46 大御影山(950m)山頂。

「ポイント9」ゲット。あーしんど。

明日は4日間で最も累積標高が多いコース、明後日の最終日はCT12時間30分で、バスの最終便の時間との戦い。
明日明後日のことを考えると、今日は体力を回復しつつ、なるべく明日以降に疲労を残さないように歩かなければならない。
とりあえず、食べよう。

大御影山の反射板。

この周辺は枯れ木、枯れ枝で荒れている。服やザックにひっかかるので、着込んでヨレてきている服を着てきてよかった。

大日尾根。

落葉もトレイルを隠す。基本的に尾根沿いなので迷うことはない。

今津町分岐。「間違えませんでした。kouさんありがとうございます!」

大きな木の幹に・・・

トクワカソウ。一生懸命生きている。

足が重いのでドーピング。

思いつくものを口の中に入れていく。

おお!久々の緑。

枯草があるだけのだだっ広い鞍部に新しい標識。迷いやすい個所に設置したのかもしれない。

高島トレイル最高峰三重嶽の手前にも残雪。ここは量が少なかったので、なんなくクリア。

10:37 三重獄(974m)山頂。大御影山より2時間51分。標準CTは2時間40分。
え~、以前「高島トレイル詳細マップのCTはユルユルや!」なんて言って御免なさい。
結構、まじめに一生懸命歩いたが、標準CTより時間がかかってしまった。
今後も標準CTより時間がかかるようであれば、4日目は暗いうちから歩き出さなくてはならなくなる。

「ポイント10」ゲット!。

次のポイント武奈ヶ獄に向けて歩き出す。武奈ヶ獄までの標準CTは2時間30分。

またまた残雪。スルーハイクの挑戦する時期が早すぎたかもしれない。
高島トレイルの中でもマイナーな山域なので、トレースはまったくない。1/25000の詳細地図とコンパスで進む方向を定める。GPSは現在地を定めるのに役立つ。
残雪は大きなタイムロスの原因の1つ。

張り出した枝や倒木もタイムロスにつながる。最低限の整備しかしないと公言している高島トレイルだから、当たり前だが。

雪解け水でできた大きな池。

11:36 水谷分れ。

気温は22度。

武奈ヶ獄に向けて歩く。

「わさ谷」?地図で調べるが、よくわからなかった。

「クリーム玄米ブラン」この一袋(4枚)で350kcalほど。山で不足しがちな食物繊維やカルシウム、ビタミン、鉄が豊富。
少しパサパサするが、間に挟んであるクリームがパサパサ感を和らげてくれる。しかも美味くて軽い。
カロリーメイトに代わることができるポテンシャルを持っているのは間違いない。
今後の行動食の主役の一つになるだろう。

食べて休憩すると元気が出てくる。単調なトレイルを黙々と歩く。

13:22 武奈ヶ獄(865m)山頂。三重獄より2時間45分。休憩をたくさんしたが、標準CTより15分遅れ。
標準CTが12時間30分の最終日は、夜明け前から歩き出すことに決定。

「ポイント11」ゲット!ここからは標高280mの2日目の野営地になる水坂峠まで下る。

これぐらいの藪に突っ込んでいくのは、枝が柔らかそうなので全然平気。

ブナの若葉が元気に芽を出している。

ローブ場。ほぼ垂直に下りる。

標識やテープがたくさんあるので、迷うことはなさそう。

基本尾根を下りていくが、間違った尾根を下りて行かないように地図で確認が必要。

あと5分の標識に元気をもらう。疲れた体での激下りは本当につらい。

15:49 水坂峠(280m)。「ポイント12」ゲット。

水坂峠の道路沿いにテントを張れそうな所がないので、少し進んでみる。

二ノ谷山登山口の標柱の後ろに水場。さらに進んでみる。

ひと登りして、1個目の砂防を越え2個目の砂防近くにテント適地発見。

早速張ってみる。いい感じ。左後ろに見えているのが、二ノ谷山登山口から2個目の砂防。
水坂峠も貸切状態。

水場となる沢には桜の花びらが浮いている。

夜ご飯の為に水を汲みに行くが、水坂峠の水は苔の匂いがする。浄水器を通すと美味しくいただける。お腹の弱い方は浄水器は必修です。
テントに戻り、日清のUFOそばめしを食べながら嫁さんに電話。(水坂峠はdocomoはつながる)
お風呂に入ってから家に帰ってくるように念を押される。
お休みセットに着替える時、肩の負担を和らげる為にウエストハーネスをきつく絞ったので、右のウエスト部分から出血していることに気付く。まあ、薬を塗るほどのモノでもないのでそのまま放置。
大きなアクシデントがない限りリタイヤは考えられないが、今日1日標準CTで歩くことが出来なかった事が大きな不安材料になっている。
暗くなると直ぐにフカフカの落葉のベットで明日の為に睡眠。
朝まで爆睡できた。

今日のログ。沿面距離18.109m。累積標高(+)1406m(-)1702m。

今日の標高グラフ。
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